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神秘的・宗教的要素を注入した日本画家

大阪府出身の日本画家。初期は写生風と洋風の交じり合った画風で、油彩画にも挑戦。また独学で仏教美術・ルネサンス絵画・インド美術を学び、生涯のモチーフとなった山水と仏画を主題とした作品を多く描き、東西の様式を吸収。次第に神秘的要素から宗教的要素へと移行した。

大正7年には、京都市立絵画専門学校の同窓の土田麦僊・小野竹喬らと、日本画革新を目指し、国画創作協会を結成した。

では、そんな村上華岳について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。

日本画だけでなく多くの絵画では、図柄によって、評価や査定額が大きく変動することもあります。画家それぞれに人気のモチーフがあり、人気な図柄ほど評価や査定額が高いのが現状です。国内の日本画では、長年愛好家や購入者に人気な図柄に対して高値がつく事が多いです。村上華岳の場合、やはり観音菩薩などの仏画が人気です。

主な作品種類は絹本・彩色、紙本・彩色、水彩、デッサン、版画など。書の作品も多く残されました。

晩年は、隠棲に近い形での制作を行い、持病の喘息と闘いながら、水墨画を中心に山水、仏画が描いた。創作なお鑑定人は同作家の孫で村上伸氏。

≪聖蓮華≫

≪聖観音菩薩≫

≪仏≫

明治21年(1888)-昭和14年(1939)

大阪に生まれ、神戸で没。京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校を卒業。