郭仁植
郭仁植(カク・インシク) Quac Insik
素材主義的な実験の先駆者
和紙やガラス板、金属板などに、彩墨で繭が重なり合うような美しい空間のある作品を多く描いた。のちの「もの派」(石、木、紙、綿、鉄板といったものの単体、あるいは組み合わせて作品とする)の現代美術家に大きな影響を与えた。韓国の現在の大邱市出身。19歳の時に日本に来日し、独立美術協会展や二科会展にも出品した。
1988年の亡くなるまで画業のキャリアをほぼ東京に在住して活動を行いました。では、そんな郭仁植(カク・インシク) について当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
東洋的自然観を現代美術に
主に黒、白、赤、黄などの色を基調とし、晩年は金色を使用した作品も。作品種類に関しては、油彩、水彩、版画など。変わったところでは、木の立体作品も制作。
国内では大阪の国立国際美術館、徳島県立近代美術館などに所蔵作品が
近年、国際的に「韓国抽象絵画」は注目されてますが、郭仁植(カク・インシク) もその一人です。流通に関しては、海外・韓国国内が主流ですが、日本国内のアート市場でもやり取りはあります。日本での活躍時期も長いこともあり、李禹煥(リー・ウーハン) 同様に国内でも版画などを中心に比較的流通しております。
郭仁植 作品
≪Work86-3≫
≪郭仁植作品≫
郭仁植(カク・インシク) 略歴
1919-1988
慶尚北道大邱に生まれる。
1937年 | 韓国より日本に在住。 |
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1939年 | 日本美術学校に入学。本科研究家卒(多摩美術大学・武蔵野美術大学の前身)。 |
1941年 | 日本美術学校本科研究科卒業。 |
1951年 | 第36回二科展入選。 |
1957年 | 美術文化協会展に出品。 |
1965年 | 第8回日本国際美術展に韓国から招待出品として出品。 |
1969年 | サンパウロ・ビエンナーレに出品。 |
1976年 | シドニー・ビエンナーレに出品。 |
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