ラウル・デュフィ(Raoul Dufy)
海と音楽、パリの情景
フランス生まれで、フォーヴィスム(野獣派)の画家のひとり。マティスに感化されてフォーヴィスムに転じ、独特の明るい色彩と軽快な線で画風を確立。カジノ、競馬場といった社交場や南フランスの風景、音楽を主題とした洒脱な作品を描きました。
また絵画だけでなく、本の挿絵や舞台美術、テキスタイルデザイン、タペストリー、陶器の装飾などの作品も残されました。
では、そんなデュフィについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
フォーヴィスムと出会い
やがてキュビズム絵画の先駆者ブラックと共にマルセイユの北西の港町レスタックで作品を制作。ただ初期のフォーヴィスムの作品の方が人気があり高い傾向はあります。
詩人ギョーム・アポリネール『動物詩集』のための木版画制作
主な作品の技法は、油彩、水彩、デッサン、版画など。競馬場(馬がいるもの)は水彩でも人気があり高い。またモチーフにバイオリンなど楽器が、風景画ではコートダジュールなどが描かれた作品も人気が高いです。
カタログ・レゾネは過去に3回刊行されてますが
現在、作品管財人であるファニー・ギヨン=ラファイユ氏によるカタログ・レゾネを制作準備中です。
デュフィ 作品
≪パドック・ドーヴィル≫
≪海のフェスティヴァル≫
≪花≫
デュフィ 略歴
1877-1953
フランスのル・アーヴルに生まれる。
1892年 | ル・アーヴルの市立美術学校の夜学に通う。移住していたブラックと知り合う。 |
---|---|
1900年 | 市からの奨学金でパリの国立美術学校に通う。 |
1920年 | ヴァンスに滞在、多くの風景画を制作。 |
1936年 | パリ万国博覧会電気館の大壁画の制作を開始。 |
1938年 | パリ植物園猿類館の装飾画、及びシャイヨー館内の喫煙室を飾る「セーヌ風景」を完成させる。 |
1952年 | ヴェネツィア・ビエンナーレで国際大賞を受賞。 |
デュフィ 代表作品
- ≪電気の精≫
- ≪オーケストラ≫
- ≪ニースのカジノ≫など