ジャン・ジャンセン（Jean Jansem)
限りなき孤独
戦後のフランスで活躍したアルメニア人画家。薄い色彩の下地に神経的な描線を走らす独特の技法で作品を描いた。現代の苦痛や孤独を表現した異色の作家でした。2002年祖国アルメニアで迫害や虐殺という母国の悲劇的な歴史をテーマにした「虐殺展」を開催。その功績が認められ、アルメニア国家勲章を授章。2003年にはフランスの最高勲章、レジオン・ドヌール勲章を授章しました｡
俳優のユル・ブリンナーもジャンセンの有名なコレクターでした。
そんなジャン・ジャンセンについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
もの悲しく、詩的でメランコリーさを表現
裸婦、踊り子、闘牛士など人物画を中心に描いたジャンセン。やはり「踊り子」、「バレリーナ」が描かれた作品が特に評価が高い。
淡い色彩と刺々しい描線
主な作品の技法は、油彩、水彩、鉛筆、版画など。
ジャンセン 略歴
1920-2013
小アジア、アルメニアのススルルクに生まれる。
| 1931年 | 渡仏。 |
|---|---|
| 1934～36年 | モンパルナスの学校の夜学で絵画を勉強する。 |
| 1936～38年 | 装飾学校で学ぶ。 |
| 1937年 | パリの美術学校およびサバティエのアトリエで絵画を実習する。 |
| 1941年 | アンデパンダン展に出品する。 |
| 1944年 | サロン・デ・テュイリー、エコール・ド・パリ展、時代の証人展に出品する。 |
| 1951年 | 民衆主義者賞を受賞｡ |
| 1953年 | アントラル賞を受賞｡ |
| 1954年 | フランス国家給費を受ける｡ |
| 1958年 | サロン・デ・ジューヌ・バンチュールの会長に推される。サロン・ドートンヌの会員となる。メキシコのコンパレゾン賞を受賞する。 |
| 1967年 | パリのモーリス・ガルニエ画廊で個展を開催。 |
| 1978年 | パリのギャラリー・マティニオンで個展を開催｡ |
| 2003年 | フランス国家勲章､レジオン・ド・ヌール勲章を受章｡ |
ジャンセン 代表作品
- ≪バレリーナ≫
- ≪マスカラード≫（仮面舞踏会）など
