シダネル
アンリ・ル・シダネル(Henri Le Sidaner)
哀愁に満ちた静けさ
19世紀末から20世紀前半に活躍したフランスの画家。印象派や新印象派、象徴主義の影響を受けながら、独自の画風を確立。静謐な風景や庭園を描きながらも、よく身近な事物も描いたことからアンティミスト(親密派)でもありました。
モネのアトリエがあったジヴェルニーが観光地で有名なように、シダネルが移り住んだノルマンディの片田舎の小さな村・ジェルブロワは現在バラ園として名所になっています。では、そんなシダネルについて当ギャラリーの見解をお伝えさせていただきます。
最期の印象派
主な作品の技法は、油彩、パステル、デッサン、版画など。しかしこの作家は国内のアート市場で出品されることは原画、版画ともに稀です。
薔薇の画家とも
ジョルブロワの庭、ガーデンテーブル、薔薇の花、夜の森、月夜、夕暮れに家々の窓から漏れる光といった身近な題材を情緒的に表現。新印象派の点描を探りながら原色をさけ、霧につつまれたような渋味のある色調であった。
シダネル 略歴
1862-1939
モーリス島生まれ。18歳の時パリの美術学校へ進学するも、数ヵ月後には退学し、フランス北部に移住。絵を描きつつ早期退職を楽しんではいたが、再び芸術環境に身を置く。
1894年 | パリに戻る。象徴主義に影響され、その後ブルージュに滞在し、静けさとミステリアスさに魅了される。 |
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1900年 | フランスに戻り、ジェルブロワに居住する。 |
シダネル 代表作品
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- ≪夕暮の小卓≫
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- ≪離れ屋≫など
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